Vol.2 軽度認知障害とは?
産業医の髙澤隆紀です。
法人・企業の皆さまへ、社員の健康管理に役立つ、「知っトク情報」をお届けいたします。
前回のVol.1でも述べましたが2025年4月より、企業には65歳までの雇用が義務づけられました。雇用年齢の引き上げにより、高齢社員の認知症リスクが今後の課題となっています。
そこで今回は認知症の発症前に存在する認知症グレーゾーンと呼ばれる軽度認知障害(MCI:Mild Cognitive Impairment)について触れたいと思います。
東京医科歯科大学客員教授で認知症専門医の朝田隆医学博士によると、このグレーゾーン段階で適切な対策を講じれば、4人に1人は認知症グレーゾーンからUターンすることが可能です。(註1)
理想的には、40代でMCI(軽度認知障害)の存在を知り、生活改善をすれば、認知症は予防できます。
もちろん、50歳以上でも、MCI(軽度認知障害)の存在を知り、生活改善をすれば、認知症の進行を防ぐことができます。あきらめることはありません。
軽度認知障害があるかどうかは、「MCIスクリーニング検査プラス」という簡単な血液検査で知ることができます。定期的に受けることで自分に足りないところや改善すべきところが分かります。
企業・法人の健康経営のためにも社員の認知症予防への投資は大きく、島津製作所のように、40歳以上の社員に「MCIスクリーニング検査プラス」の費用補助をしている企業もあります。(註2)
次号では、「MCIスクリーニング検査プラス」の概要と特徴についてお話しします。
